企業向け哲学系ワークショップ開発プログラム「Orillon」
『Orillon』は、およそ五ヶ月のあいだ、企業に固有の課題にかんする哲学系ワークショップの開発に取り組む実践型プログラムです。
本プログラムは、次の三つの問いを深めることを目標としています。
1. 企業に固有な”哲学的”課題とはどのようなものか。
企業のなかには「問うことが諦められたもの」および、そうしたものを「問い直すことを諦めさせる力学(論理や構造)」が潜在しています。経験から出発して、それらを概念的に捉えることを目指します。2. 企業に固有な哲学的課題に”共に取り組む”ためのアプローチとはどのようなものか。
いまだ問題化されていないような課題を、自分以外の人たちに共有し、かつ共に取り組むことは容易なことではありません。課題自体を明晰に認識すると同時に、そうした「仕組み」を設計し運用する力を養うことを目指します。3. 哲学とは、あるいは哲学するとは、どういうことなのか。
首尾よく、課題認識とアプローチ設計がうまくいったとしても、そこでおこなわれていることが、いかなる意味で「哲学」なのか。課題を「問い」のかたちに転換し「対話」することが「哲学する」ことなのか。これらの問いについても双方向に探求します。これら互いに不可分に関連しあう三つの問い、あるいはむしろ三重の問いを、ともに深めたい方の積極的な参加をお待ちしています。
※ 事前説明会を、12月26日(金)・27日(土)の11時半-12時半に実施いたします。説明会参加希望の方は、こちらのフォームから(説明自体は30分ほど、残り30分は質疑応答にあてております)。
第一期スケジュール
第1回:1月21日 (水) 20:00-22:00 オリエンテーション
顔合わせ`/企業での導入事例の紹介/グループワーク/チーム決め。
第2回:2月18日 (水) 20:00-22:00 課題設定
各チームからの課題設定(共通5項目を含む)の発表。
第3回:3月18日/25日/4月1日 (水) 20:00-22:00 プレ実践
各チームが3日程のいずれかでプレ実践/実践直後に振り返り会。
第4回:4月15日 (水) 20:00-22:00 本実践プログラム
各チームのワークショップの実施計画(基本的には公募型・参加者10名以上・時間90-180min・場所任意)を発表。
ーーー本実践の実施期間(4月下旬〜5月下旬)ーーー
第5回:5月下旬土日(23, 24, 30, 31のいずれか) 本実践報告会
各チームからの本実践の振り返り報告(終了後、懇親会を予定)
申し込み方法
・期間
1月中旬-5月下旬(具体的な日程を上を確認)
・場所
オンライン=Zoom(第5回のみ東京都内でオンサイトを予定)
※ 本実践の実施場所はオンライン・オンサイト問いません。オンサイトの場合、場所は各チームで準備すること。
・募集人数
12名
※応募者多数の場合、申込フォームの入力内容を考慮し、選定いたします。
・募集期間
2026年1月6日(火)23:59まで
・応募資格
特になし
※哲学プロパーである必要はありませんが、プログラム期間に一定の自学習に取り組む必要が生じえます。
・参加費
無料
※WS実施に必要な物資は、チームごとに自費で準備すること。
・申し込みフォーム(上記を確認したのち、以下のURL先で諸事項を入力ください)
https://forms.gle/HCPjRq2TeqZPSkDN6
※応募者多数の場合、入力内容を考慮して、選定いたします。
・付記
本プログラムは、2025年6-12月のあいだ月1回実施してきた「企業内哲学研究会」の成果を踏まえたものです。
企画運営
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堀越 耀介
東京大学UTCP
専門は教育哲学。哲学対話を理論的に研究する傍らでその実践活動にも従事。近年では特に、企業での哲学実践にかかわっている。個人として、民間企業のアドバイザリー(NECソリューションイノベータ)を務めるほか、複数の哲学系スタートアップ企業の立ち上げにかかわる。
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濱田 力稀
大阪大学大学院人間科学研究科
専門は20世紀フランスの哲学者フェリックス・ガタリ。株式会社クララならびに地域活性団体のいしばしコモンズで相談役を兼任。哲学を実践するとはいかなることか」の研究を軸に、企業だけでなく他の<現場>でも多様な実践活動に取り組んでいる。